レザークラフトの型紙の作り方
レザークラフトで最も重要なのは型紙です。
型紙は革小物を作るための設計図で、型紙の出来具合が作品の良し悪しに直結します。
型紙が完璧にできていれば、型紙通りに作るだけできれいな作品が完成します。
型紙が中途半端だと、この後の工程の「縫い穴を開ける」工程、「革を縫う」工程で失敗します。
そのため、初めてレザークラフトを行う人は型紙付きの本を買い、その型紙通りの作品作りに取り組み、経験を積んでから型紙づくりをすることもおすすめです。
型紙の作り方
本題の型紙の作り方です。
最低限、紙とペンと定規があれば大丈夫です。
1.作りたいもののイメージを作る
作りたいものを明確にしましょう。
カードケースを作るにも、何枚入りなのか、折りたたみ式なのか、薄いのか厚くてもよいのか・・・と決めておくべきことはたくさんあります。
おすすめは、持っている革小物をまねることです。
100円均一にも合成レザーでできた小物がたくさん売っているので型紙のために買って分解してみるのもおすすめです。
★イメージの写真★
2.寸法を決める
作りたい物のイメージが決まったら、細かい寸法を決めて型紙に書いていきます。
作るものによってサイズは異なりますので、インターネット等でサイズ感を調べながら作ると良いです。
●免許証、交通系ICカード(Suica、PASMO)
縦幅 54mm、横幅 85mm、厚さ 1mm
●名刺
縦幅 55mm、横幅 91mm
●書類(A6 文庫本等)
縦幅 148mm、横幅 105mm
●書類(A5 大きめの手帳など)
縦幅 210mm、横幅148mm
●新書
縦幅 182、横幅 103mm
注意するのは、入れるものの厚さや菱目打ちのサイズを考えて寸法を決めることです。
このあと縫い穴を開ける工程がありますが、縫い穴を開けるためには少し余裕をもたせた寸法にする必要があります。
★菱目で穴を開けた写真★
上の写真のように、縫う線の長さは菱目打ちのサイズの倍数にして、端から3~4mmの距離のところを縫うように寸法を計算しましょう。
★型紙サンプル★
3.型紙を切る
作成した型紙は何度も使うので丁寧に切るようにしてください。
型紙作りについてはこれで完了です。
切った型紙は「革を切る」工程で使用します。
他の工程を見る
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- 革の切り方とコツ
- 縫い穴の開け方(ネジ捻と菱目打ちの使い方)
- レザークラフトの革の縫い方
- 手縫いの仕上げ(コバの仕上げ)