縫い穴の開け方(ネジ捻と菱目打ちの使い方)

レザークラフトの縫い穴 とは

レザークラフトで使う革は分厚いため、手縫いをするときに針で直接縫い穴をあけることができません。

そのため、事前に縫う場所に穴をあけておき、その穴に糸を通して縫うようにします。

目指すのはこんな状態です。

菱目打ちで縫い穴を開けた状態です。

必要なもの

  • ネジ捻
  • 菱目打ち
  • ハンマー

あると便利

  • ステッチンググルーバー
  • ゴム板

ネジ捻は革に押し付けた跡で縫い線を作るのに対し、

ステッチンググルーバーは革の表面を削り取ることで縫い線を作ります。

どちらを使うかは好みでよいと思いますが、今回は失敗しても修正がしやすいネジ捻を使用します。

手縫いのための縫い穴の開け方

縫うための準備は2段階です。

  1. 縫い穴のためのガイドラインを引く
  2. 菱目打ちで縫い穴をあける

1.縫い穴のためのガイドラインを引く

きれいで揃った縫い目にするために、縫い線にガイドラインを引き、その上に縫い穴をあけていきます。

仕上がりに直結するので大変重要な工程です。慎重に行うことをおすすめします。

まず、ネジ捻を型紙に記載した通りの幅に調整します。(3~4㎜程)

ネジ捻の幅を4mmに設定

調整したら、革の角に沿って線をつけていきます。

ポイント:縫わない部分まで跡をつけないように気を付けてください。

矢印の方向にガイドラインをつけています。

ガイドラインはこのようにつきます。

まっすぐにきれいなガイドラインを作ることがポイントです。

ネジ捻で縫い線のガイドラインを引いています。

すべての縫い線をつけたら次に進みます。

2.縫い穴をあける

手縫いをするために菱目打ちで穴を開けていきます。

先ほどあけた縫い線に沿って縫い穴をあけていきます。

革の下に板をひいて、トンカチと菱目打ちであけます。

いきなり穴をあけ始めるとズレる場合があるので、先に薄く跡をつけて調整します。

菱目打ちで縫い線に沿って、あらかじめ跡をつけておきます。

さきほどつけた菱目打ちのしるしに沿って、穴をあけていきます。

菱目打ちを直角に立てます。

菱目を直角にたてたらハンマーで打っていきます。角のところは菱目ではなくて、円錐で穴を開けることも多いです。

菱目打ちで最初の4穴を開けています。

端からあけて、隣に移る時には歯をひとつ噛ませて次の穴をあけます。

菱目打ちの2打目は1つ引っ掛けます。

これを繰り返していけば縫い穴を開ける工程は完了です!

他の工程を見る

  1. レザークラフトの型紙の作り方
  2. 革を仕立てる(床面処理)
  3. 革の切り方とコツ
  4. 縫い穴の開け方(ネジ捻と菱目打ちの使い方) ←今見ている工程
  5. レザークラフトの革の縫い方  ←次の工程
  6. 手縫いの仕上げ(コバの仕上げ)
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